言葉の威力

五日市剛(つよし)氏の「ツキを呼ぶ魔法の言葉という本の紹介がありました。
内容は、氏が大学院生のとき、イスラエル旅行での出会いがきっかけでツキを呼ぶ魔法のコトバを知ったというものです。

氏が不思議なおばあさんに出会い、おばあさんの家に泊まった最初の晩、「『ツキ』というのは簡単に手に入る。ツキを呼び込む魔法の言葉がある。これさえ唱えれば誰でもツキっぱなしになれる」と五日市氏はおばあさんに言われました。そのときは余り気にとめていなかったものの、おばあさんから頂いたプレゼントがきっかけでそれを実践した結果、「自分の人生がガラリと変わった」と五日市氏は語っています。

さて、その『ツキ』を呼び込むコトバとはなんでしょう?その言葉とは『ありがとう』と『感謝します』の二つだそうです。おばあさんは「もちろん、どんなときでも自由に使っていい言葉なんだけど。ある状況のときに使い分けたら効果的かもね。『ありがとう』と言う言葉は何か嫌なことがあったとき、例えば会社に遅れるとか、車の事故にあうとか、あなたの親が亡くなっても歯を食いしばって『ありがとう』と言うのよ。イヤなことが起こるとイヤなことを考える。そうするとまたイヤなことが必ず起きる。そこで『ありがとう』の言葉で不幸の鎖を断ち切る。どんな不幸と思われる現象も、幸せと感じる状況に変えてくれる。絶対にね」と本の中で語っています。あるとき五日市氏は『ありがとう』を漢字で書いてみました。『有り難う』・・・・・・『難が有る』と書くことに気がつきました。

 また、『感謝します』という言葉についておばあさんは「何か良いことがあったら『感謝します』と言ってみてはどうかな。例えば明日、晴れて欲しいなあと思って実際に晴れたら『感謝します』。未来のことでも『明日晴れました! 晴れさせていただき感謝します』とか、『一週間後○○に合格させて頂き、感謝します』とイメージしながら、何の疑いも不安もなく、力まずに自然とそう思えれば本当にそうなっちゃうのよ」とおっしゃったそうです。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

対話レベルの向上について

対話レベルは、①社会的対話、②対立的対話、③内省的対話、④形成的対話の4段階があります。これをどうすれば、向上させることができるのか。ご参考にしてください。(①が低レベル、④が高レベルです。)

対立が生み出される原因には、あなた自身のメンタルモデル(心に抱いているイメージや仮説)があります。 そのメンタルモデルは、過去の経験や人との関わりから 「事実⇒推論⇒結論」というステップを踏んで、この導き出された結論に基づいて、受け取る情報をある方向付けされた見方で見ているのです。

この方向付けされた見方を紐解くことが、「内省」であり気づきなのです。対立は、その奥にある「推論・仮説」を明らかにすることにより、解消される可能性があります。

 

「私は、○○の事実から、□□の推測(推論)をして、××の結論に至りました。」と言って自らの考え方を明らかにすることで、対立している相手に対しても、自分自身に対しても考え方を伝えて、対立解消のための一要素を表出させるのです。 この事実関係から推論・仮説を明らかにすることが「内省」なのです。

この推論・仮説についての議論をすることにより、対立が解消される可能性があります。結論だけに集中していると、対立~勝ち負けの議論となり、地位や発言力によって結論が決められる可能性が高くなり、本来正当の可能性のある意見も失われる可能性があるのです。

上記のように、「内省」を一度試してみてください。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

素直に聞く:ライオンズクラブ・青少年育成研修に参加して

千葉県のライオンズクラブ主催の青少年夏期研修が鹿野山の禅道場であり、これに参加して「気づいた事」をお伝えします。研修対象の青少年は、高校生から28歳までの若者です。座禅、講話と茶道(と言っても正式ではありません)、写経と私もやったことのないことに挑戦しました。

「僕の髪が肩まで伸びて・・・」 私と同年代の方なら吉田拓郎のこの歌をご存知でしょう。 私も若いときなら、男性の髪の毛が肩まであってもそう違和感なかったでしょうが、この年になると今の若いものは・・・と言った気持ちを持ってしまいます。ピアスを3つもつけて、茶髪にしているとどうも、この連中は何を考えているのか。と言った気持ちが先にたち、先入観で接してしまい勝ちです。

そこは、「倫理」で学んでいる素直な心で、話しを聞くことに心がけてみました。意識していないと、上記のような見方をしていれば、全く受け入れないでしょう。私と話しをするときには、年配だということで敬語を使っているのでしょう。また、モノの考え方も結構まともだ、と話してみないと分からないことばかり。先入観でモノを見ることの危うさを感じました。

もう一つ、この日はとても暑かったため、座禅で座っているだけで汗がボタボタとたれて来ます。呼吸も浅くなり、全く集中できないで色々と余計な事を考えていました。

ないことが当たり前の研修所生活では、普段のあって当たり前の生活を改めて考えさせられました。お粥1杯の朝食で昼間で持つのか、と思っていましたがこれが意外と持つものでした。普段の生活に感謝するには、そこから離れて別の視点から見ることが必要なのだと改めて考えさせられました。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

得るは捨つるにあり モーニングセミナーの講話から:07/24

6/18・土曜日に父親の1周忌をやりました。前日にある会社の社長さんから枇杷をもらい、それを仏壇に半分供えました。残りは、食べようと冷蔵庫に入れておきました。法事が終わり、仏壇に供えた枇杷は、私の妹にあげて、冷蔵庫にあるものを食べようと冷蔵庫を開けたら枇杷がありません。

私の母親が、隣のおばさんにお世話になったから全部あげたとのこと。枇杷が一個もない!せっかく食べようと思ったのに。。。今までの私でしたら、ここで母親に怒鳴っていたでしょう。今回は、対応がちょっと違いました。どう違ったかといいますと、枇杷は頂き物で、元々なかったのだから全部あげたしまっても同じこと。受け取った人が喜んでもらえたらそれで良し。と考えたのです。

実はこれから不思議な事が起こりました。次の日に宅配便が届きました。開けてみると、何と枇杷が入っていたのです。
それも包装紙も同じ、中の枇杷の大きさも4Lで同じ大きさのもの。偶然とはいいながら、ものの考え方一つで、出来事も変ってくるのかと驚きの日曜でした。

法事が終わって庭にあるウメの実を法事の参加者の何人かにお分けしました。紀州のウメのように大きなウメだと、大変評判が良く、提供した側としてはこれも嬉しいことでした。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

感謝の気持ちが分かる仕掛け:親への感謝 モーニングセミナーの講話から:07/03

ある会社で新入社員が最初にもらう給料で、全員が行う事があります。社長は、新入社員の4月の給料を現金で渡します。そして次のような課題を与えるのです。

「この給料袋は、封をあけないでお父さんとお母さんにそのまま渡しなさい。渡すときには、仏壇を背にしてお父さん、お母さんに座ってもらい、自分は座布団なしで座るのです。そして、給料袋は、すべてお使いくださいといって渡しなさい。」

ほぼ全員の新入社員は、「そんな!」と嫌な顔をするそうです。そこで社長は、給料袋を渡して親がどんな反応をしたか次の日に報告することが、義務だと言って新入社員を帰すのだそうです。この義務を実行しないものは、会社を辞めてもらうという厳しいものです。

新入社員は、みなこれを実行して、それぞれが親の反応を見ることになります。当然ながら、親は子供のその姿に感激して、給料袋をそのまま返すといった反応になるのですが、そこで新入社員たちが自分たちが行った事に親が感動し、それを見て自分の行動のすばらしさを感じるのです。

人から、特に一番近い関係の親から喜ばれるという経験をした社員は、人を喜ばせることを仕事上でも行えるようになるのだそうです。
「感謝の心」をもった社員を1人でも多く育て上げたいものです。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

長所伸長の組織に  君津市にあるクリーニング店社長の話しから:05/06 

病院に行ってお医者さんに「あそこが悪い、ここが悪い」と言われると、本当に悪いような気になって、益々身体が悪くなる。同じように、組織で失敗ばかり責めていると、組織が活性化しなくなる。

日本が太平洋戦争に負けたのも、日本陸軍が短所是正の考え方になっていたからだと言う人さえあります。新兵の訓練でも軍隊は最初から徹底した短所是正だったのです。日本の組織は、今でも昔からこの日本陸軍と同じように短所是正、失敗してはいけない!が組織の鉄則になっています。

典型は「お役所仕事」です。仕事に積極性がもてない組織、官僚組織の根底には、短所是正・失敗しないことがあるのです。自立している人は、短所是正も可能ですが、多くの人は失敗からは学べないのです。

だからこそ、「好きこそものの上手なれ」で、長所伸長に徹することが必要なのです。人も組織も短所はなるべく触らずに長所を伸ばすこと、これが成長の秘訣なのです。

このクリーニング店は、日本で最初に水洗いのクリーニングを開発しましたが、業界からは総スカンを食ってしまいました。社長は、逆風が来たらもっとやれ!これがチャンスだといって現在に至っているそうです。ヤクザにも何度も脅されたそうですが、それにも屈せずこだわりの経営を続けておられます。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

苦悩する消防士(阪神大震災10年の回顧から)>   『 経営品質的な見方から:04/09 』 

出動命令された場所に行く途中に火災があった場合、その付近の住民の声を聞いて消火を開始した消防士。・消火栓の水が使えないため、海の水を消防車14台接続して消火に当った消防士たち。(稼動40%に落ちた)上記のような様々なかつてない状況が発生した。これを教訓にして、阪神地区では、①地域消防団の強化、②最新鋭の消防車を導入、③空撮システムの導入、④防火水槽の設置が行われている。

消防士が行動する際に一番重要なことは、命令に対して如何に忠実に実行できるか、命令が全体を俯瞰した形の命令になっているかが重要なポイントとなる。そのための対策が上記となった。これに加えて最後に残るもの。それは、消防士のメンタルモデル(ものの考え方)の意識改革だった。

責任感だけで仕事をしてしまうと、足元を見すぎてしまう。上記の如く、周辺住民の声に反応したり、稼動が下がってまで消防車をつないでしまったりということが発生する。これ(責任感)に加えて、「見通し力」を併せ持つことが重要となる。
どこを消火すれば、効果的なのかを見定めることが重要なことだ。方向性とスピードを併せ持つ仕組みづくりが求められている。

企業経営も全く同じ事で、責任感だけでは足元ばかり(目先の利益)に囚われて、将来の見通しがないがしろにされがちになる。この両者を併せもつことが重要な事なのです。(千葉県経営品質協議会、自己診断塾セミナーより)

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

難しい話しを易し

かずさアカデミナパークでの講演から:今回は私の話)

東京のある企業の研修会で、昨日かずさアカデミアパークで講演致しました。その際、以前私が話しをするのなら、これがポイントだということを考えていたのが、今回のテーマです。
私なりの解釈で、易しいとは、言葉のなじみやすさ、つまり誰もが知っている言葉と使う事です。企業経営に必要な要素は、「きっちり」と「のびのび」です。これを「戦術に沿った実行計画に従い、確実に実行して行くことです。」とか、「企業文化には、自由闊達で従業員の活性化が必要です。」と言ったらどうでしょうか。 どちらでも分かるでしょうが、前者の方が分かったように感じるでしょう。ところが、これに深さをもたせないことには、分かった事にはなりません。

深さとは、たとえ話、具体例を入れて「きっちり」とはこういう事だということが伝わることなのです。ゲーム機生産では、発売日に合せて現場の製造部門だけでなく、設計部門も手伝って出荷予定台数を確保しました。「何を・いつまでに・どれだけ」を達成したのです。といった具合に説明しました。私としては、聞き手の顔を見ていればどんな反応かで分かりますので、上記のような説明で分かってもらえたと感じました。41名の方々で居眠りをしている人は何とゼロでした。(3時間で)
もう一つ、「面白く」これは、単に相手を笑わせるといった面白さだけではなく、「聞き手が興味を持てるたとえ話をすること」に私は力を注いでいます。まだまだ私には、人を笑わせるだけの技量を持ち合わせておりませんが、いずれこれも身に付けてパワーアップしたセミナー講師になりたいと思います。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

リーダーの資質

朝日新聞:Be on Saturday(ゼロックス社:アン・マイケルヒー会長兼CEOの記事より)
組織の力を高める優れたリーダーの資質を目の当たりにした。それは、個性の強さや人より目立つかどうか、外見や弁舌の力といったことではなかった。部下たちが、如何にリーダーについていきたいと思うか。自らを信奉させることができるかどうかにかかっている。部下との信頼関係を築くためには、意思疎通の重要性が刻み込まれていった。
私は、リーダーを部下が見る時の視点として以下の4つに分類しています。
怖い/凄い/素敵/ありがたい/
これ以外(評価に値しない)もあると、先日ある講演会で聴講者の方が言われていましたが、これは論外として、「ありがたい」リーダーは、正に上記の部下との信頼関係を築く事ができるのだと私は考えます。その第一歩は、「如何に聞けるか」、相手の話を遮っていませんか。相手の意見を否定していませんか。まず、こんなところから、変えてみては如何でしょうか。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

コンチネンタル航空の事例研究)ビジョン:最低から最高へ

90年代初めにコンチネンタル航空は、定刻離発着率最下位、手荷物紛失率業界2位、苦情数が業界2位と惨憺たる航空会社だった。ボーイング社からゴードン・ベスーン氏がコンチネンタル航空にCEO(最高経営責任者)として就任し、改革がスタートした。この会社が業績を建て直した影には次のような仕掛けがあった。
①組織目的、意図を明確にする
②事実に着目する
③分析、意味づけを行う
④上手く行く、行かないを推論して実行する
まず、ビジョン「最低から最高へ」を合言葉に、組織改革がスタート。トップの率先垂範によって、組織改革は成し遂げられる。自らの問題点を事実として捉えて、そこから得られた情報に基づいて、あるべき姿とのギャップを明らかにする。その際に、あるべき姿から眺める事。現実から眺めていると、行く末の方向性を間違う可能性がある。
(短期的目標設定から進めてゆくと、方向性が間違ってしまう可能性がある)
どう行動するかを推論し、P-D-C-Aのサイクルで、常に方向が正しいかを見直し、改善を実施する。
94年からスタートした改革で、95年から黒字化。2003年まで黒字を計上した。2004年度の4~6月期は、残念ながら赤字に転落しているようですが、上記の流れ、やり方が企業を蘇らせたのです。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6