現場力を高めるコミュニケーション

 今年の7月発行予定の上記の本、私の過去の経験から書いたもので、私のものの考え方の集大成の本だと思っています。現場力とは、現場(工場や事務の現場)での改善力、問題解決能力を当事者が持っている、実行できることにあると考えます。問題とは何か?ですが、基準からのズレであり、現状からのズレの場合は、原状復帰が改善のための施策が、対応策となります。現状を更によくしようとする目標設定する場合は、変革が目的であります。

 なぜ、コミュニケーションが必要なのか。それは、組織で行動するからに他なりません。組織には、多様な人材がいます。考え方、性格様々であり、色々の方向を向いている人材を同じ方向を向いて仕事をして行くには、ベクトル合わせが必要です。ベクトルには、方向性と大きさの2つが存在します。方向性を揃えるには、社の方針、行動のための目標づくりは必須条件です。また、大きさは、人々の協力度合いです。イヤイヤ仕事をするのは、自らの仕事だとして率先して取り組むか、結果には大きな違いが生じます。

 この問題解決力とコミュニケーションについて、解説したものが、今回発行する著書になります。テキスト本のため、一般の書店では販売されていませんが、興味ある方は、お知らせください。出版社をご紹介します。

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2020.1.17

更新日 : 2020.1.17

仏道をならうとは 自己をならうなり

IPR研究会のトレーニングから

 IPR(Inter-Personal Relation Ship)研究会の研修が、静岡県の三島市で約1週間(4日と2日)行われ、参加しました。普段、人と人との関係が得意でないと思っている私にとって、ハードルの高い研修でしたが、終了後自分では発見できなかった「良さ」を発見できたのです。

 コミュニケーションは、普通言葉を使って行いますが、コミュニケーションはそれだけではありません。「目は口ほどにものを言い」をこの研修では、知ることができます。そして、”信頼”の根底には、目で語ることがあるのです。口は、嘘を平気で言います。目は、嘘を言うことができない。だからこそ、心のコミュニケーションが目を通してできるのではないか、というのが私の結論です。

 このトレーニングで、無我夢中で目で訴えることをやっていたら、心、熱、波動、オーラ・・・何かが伝わっていくことを、他者から知らされました。

「仏道をならうとは 自己をならうなり。自己をならうとは 自己を忘れるなり:道元」

自己を忘れる、無我夢中になった時、他者は何かを感じるのだと、今回の研修で知らされました。

※自己の良いところ発見;良いところを見つけられると、自信がつきます。自信がつくと、将来への不安に対しても前に出ることができます。こんな副産物が得られました。

《IPR研究会のHP(http://www7a.biglobe.ne.jp/~ipr/)》

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.8

冷めた温泉旅行

職場の教養から

 Aさんは、休暇を利用して家族旅行で温泉旅館を訪れました。その旅館は、受付の対応、案内する係員の接客態度など、お客様を迎える姿勢が丁寧で、とても好感がもてました。さらに、館内は、清潔感にあふれ「この旅館を選んで良かった」と、家族一同が満足でした。

Aさん一家が大浴場の脇にある、くつろぎのスペースで休んでいると、年配の夫婦が車いすの一部をソファーに軽くぶつけてしまったのです。瞬時に、フロア係の女性が、「傷つけないでくださいね!」ときつい言葉をその夫婦に投げつけました。

温泉で心も体も温まったAさん一家でしたが、思わぬ言葉に心が冷えてしまい、せっかくの家族旅行も、後味の悪いものとなってしまったのです。見える部分は、演出できますが、見えにくい裏の部分にこそ、企業の体質が表れるものです。理念を細部にまで浸透させ、本物の企業を目指したいものです。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.8

倫理と能力開発

 自分の能力を信じて進む人もいれば、できないと自己の能力不足に悩む人もいます。人間には、無限の可能性があると言われますが、その可能性を少しでも多く実現するためには、能力開発が不可欠となる。この点について、学んで行きましょう。

能力には3つある。①職務能力、②肉体能力、③人格能力の3つです。人格能力は、家の土台と同じで、ここをしっかりさせることが大事だ。それによって、20%~30%しか活かされていないと言われる①職務能力がこれ以上に発揮されることになる。その前提となるのは、「謙虚」な心、「感謝」の心です。これが合わさって自信を持って進むことができる。

この土台は、潜在能力ともいえます。この能力を向上させるためには、練習する(繰り返す、続ける)、心からする、瞑想するの方法があります。一つのことを徹底的にすること、最低100日は行なう。それを1年へと伸ばして行く。

明朗愛和に至るには、倫理の実践が一番。日記をつけることも良い。今日一日を振り返って寝る前に振り返る。その時に客観視、良いところを視る、発見すること。

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2019.12.4

更新日 : 2019.12.4

好き嫌い言うのはやめる

私は、今年社長を息子に譲ったが、社長時代は、本当にわがまま放題でやってきたと今思うえば言える。社員の好き嫌いが先に立ったし、自分の考えを押し付けていた。
倫理(法人会の活動)に出会って、“過去と他人は変えられない”と聞き、今まで社員に言ってきたことは全く間違っていたのだと思い、嫌いだと思っていた社員に対しても、自分から先に挨拶するようにした。

挨拶も「○○君、おはよう」と名前を入れて言うようにしている。社員も今まで私から挨拶や言葉を先にかけてもらったことがないので、最初は戸惑ったいたが、最近は良い顔をするようになってきた。自分がまず変わることだ、栞に書いてある通りのことを体験している。こんな体験をすると、毎日が実験だし、実験が楽しさに変わってくる。

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2019.12.4

更新日 : 2019.12.4

”素晴らしい”と思う心

駅の階段をおばあさんが大きな荷物を背負って上がっていった。そこに、若者が近寄ってきて、その荷物を抱え、電車に乗るまで持って行ってあげた。おばあさんは、その若者に何言わずに行ってしまった。

それを見ていた人は、どう思うだろう? お礼も言わずに失礼な人だ、礼儀知らずのばあさんだ、その若者は、どう感じただろうか、色々と見方はあるだろう。人の感じ方、考えは様々だが、一つだけ言えるのは、その若者がおばあさんの荷物を持ってあげて、電車まで届けてあげたこと。

それは、おばあさんが頼んだのかもしれないし、若者が自発的に行ったのかもしれない。いずれにしろ、それを見ている人が、なんと素晴らしい行動なのだろうと感じる人(見ていたその人)がいたと言うことは事実だし、そのことに意味がある。

美しいと思うあなたの心が美しい(相田みつを)

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2019.12.4

更新日 : 2019.12.4

危機を乗り越えるために(倒産企業の共通点)

(あるコンサルタントの話から)

今、小さな成功をした会社社長が、危機や倒産の憂き目にあっている。このような企業の共通点は、3つある。
①しがらみ(義理人情に縛られる)
②過信(世の中の出来事は、過去の延長線上にはない)
③怠慢
(トップに苦情が入らなくなった;いつの間にか、社員任せになっていた)
これら全ては、「守りの姿勢」に 入ってしまっているからだ。スポーツでも攻撃の姿勢を日々続けることが、好成績を挙げるコツなのだ。それには、初志を全うする覚悟が必要だ。

また、攻められても、いつも明るく、朗らかな心を持ち続けて、良いことを積上げて行くこと。それには、
①本(源流)を忘れず 初志を貫くこと
②惚れよ(仕事・家庭・社員)
③徳摘みを毎日行う
この3つを実践するのみです。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

心は形に見えないが

(社長の想いと行動:ある不動産会社・社長さんの話しから)

 8月からお世話になっている不動産会社のお茶のサービスについてお伺いしたころがあります。8月には、まず冷たいお茶が出てきて、その後にコーヒー(温かい)が出る。10月になってからは、熱いお茶が出てくる。何気ないことなのですが、器にも凝っているように見えたので、「何かこだわりがあるのですか?」とお聞きすると、「おもてなしの心」と仰いました。お茶の葉にもこだわっているとのこと。

この話の中で、商品にもこだわりがあるということから、東海道線沿いのある市で、土間のあるマンションの販売を始めたとのことで、「土間」へのこだわりについて伺うことが出来ました。社長さん(40代後半)が子供の頃、学校帰りに、近所のお年寄りの家に立ち寄って、昔話を聞いたことが大変印象に残っていて、そのおじいさんが亡くなられた時にお葬式にも参列した。人間は、生きているが必ず死ぬ時が来る。命の大切さをおじいさんに(身をもって)教えられた。

今があるのは、このような近所付き合いがあったからこそで、今の世の中近所のお付き合い、特に、お年寄りと子供たちとのコミュニケーションがなくなっている。このような状況を少しでも改善するために、人の集まることができる「土間」をマンションでも設けて見ようと考えた。地域住民にもこの話をして、理解していただけるよう務めた。とにかく、地元の方々の意見を聞くことに務めた。地元の風景を損なわず、人と人とがコミュニケーションできる空間を演出できれば、と言った想いが伝わり、地元合意を得てマンション建設にこぎつけた。ちょうど同じ時期に建設予定だった企業は、建設が頓挫しているとのことで、その理由はどうも地元住民との軋轢が生れてしまったようだ、と社長談。

「心は形に見えませんので、人に分からず、周りに響きはないようですけれども、決して決してそうではありません。いちいちピンピンと跳ね返るほど響き、応えてくれるものだとお考えください。<丸山敏雄:一日一話より>」

上記の話でも、この社長さんの想いが地元住民にも社員にも伝わっていると感じられました。ちなみに、「土間」をつけるかどうかはお客さんの選択で、改造するのだそうです。「改造費は、弊社持ちでやらせていただくのです。押し付けの商売はしたくない。」こんなところにも社長さんのこだわりが感じられました。

<2006.11.3のテレビ朝日の番組で、土間のあるマンションが紹介されました。大変好評のようで、すぐ完売になったようです。>

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

禍福はあざなえる縄の如し

雪道を行く行商からスタートしたが、軒先を借りて商売を始めようとして必死で売った結果は、常にその場所(デパートの一角を借りて)で売上No.1を達成した。セールスには自信があったためか、常に上昇していった。この根底には、夢や希望を実現することを強く信じていること、これを習慣化して、常に前向き、積極的な取り組みをする事が成功に結びつくと信じている。

アインシュタイン生誕100年だが、相対性理論の発見は、心・目に見えない世界と物質・目に見える世界との等価性を証明した画期的な理論なのです。
E=MC^2
E;エネルギー:目に見えない / C:光の速度
上記で表される。潜在意識の世界、心に思った事が必ず実現するという等式ということだ。

真理や原理・原則をどれだけ理解しているか、また、それを信じて実現に向けて努力する人が成功者なのだ。私も自信を持って突き進んできたので、成功も体験したが、バブル後には借金を背負い込むことになり、正に「禍福はあざなえる縄の如し」だと痛感した。

この言葉と中国に伝わる「人間万事塞翁馬」は、同義語で、私はこれを妻から教えられましたので、ご紹介します。
昔、塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話
(高校の漢文の時間に学んだということですが、私はすっかり忘れておりました)

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

「憤」の一字

出版会社社長(編集長)の話しから

私は26年間この雑誌「致知」を作って多くの人達と出会いましたが、本当に人生は出会いだなあと思います。しかし、この出会いにもコツがあるようですね、ある日、吉田松蔭の本を読んでいました。吉田松蔭と言う人は、人材を養成する神様のような能力があつたようです。

だからあの明治維新の時に次つぎと世の中に松下村塾から育っています。しかし、その本には、三人だけ(音二郎16歳・一之進13歳・公三郎13歳)は何故か、行方不明になっているのです。興味津々で読んでいましたら、この本の後ろにこんな話しが書いてありました。私はこれを見て、「ああ!そうか!と思いました」何と書いてあったかこの三人の少年には感激が無かった、人に感激する心、姿勢が無かった。

 又、中国の古典に、孔子の弟子がある人から、お前の先生、孔子という人はどういう人かと尋ねられ応えられずに孔子に問うた。その時孔子は、孔子という人は「憤の一字」、孔子は本を読み始めたら寝食を忘れて本に没頭すると説明した。それは、一旦本(に出会い)食事も寝るのも忘れる位に全身全霊を賭してそれに傾けるほどの「感動・感激」する人。そうでなければ「出会いを活かす」ことは出来ない。憤というものが人間のエネルギ-になっているのです。

 人間どんな素晴らしい能力を持っている人でも、頭の良い人でもこの”憤”というものを心の中に持っていない人は出逢っても、人を感激、感動させることは出来ない。今日は皆さん一つだけでも”憤”する材料を持って帰って頂きたいと思います。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6