対話レベルは、①社会的対話、②対立的対話、③内省的対話、④形成的対話の4段階があります。これをどうすれば、向上させることができるのか。ご参考にしてください。(①が低レベル、④が高レベルです。)
対立が生み出される原因には、あなた自身のメンタルモデル(心に抱いているイメージや仮説)があります。 そのメンタルモデルは、過去の経験や人との関わりから 「事実⇒推論⇒結論」というステップを踏んで、この導き出された結論に基づいて、受け取る情報をある方向付けされた見方で見ているのです。
この方向付けされた見方を紐解くことが、「内省」であり気づきなのです。対立は、その奥にある「推論・仮説」を明らかにすることにより、解消される可能性があります。
「私は、○○の事実から、□□の推測(推論)をして、××の結論に至りました。」と言って自らの考え方を明らかにすることで、対立している相手に対しても、自分自身に対しても考え方を伝えて、対立解消のための一要素を表出させるのです。 この事実関係から推論・仮説を明らかにすることが「内省」なのです。
この推論・仮説についての議論をすることにより、対立が解消される可能性があります。結論だけに集中していると、対立~勝ち負けの議論となり、地位や発言力によって結論が決められる可能性が高くなり、本来正当の可能性のある意見も失われる可能性があるのです。
上記のように、「内省」を一度試してみてください。