子どもたちには過去も未来もない

以下、新聞記事より抜粋:今日は、「子供の日」です。コロナ対応のこの時期でも子どもの健やかな成長を見守りたいものです。

成人は、未来に夢を描き、備えもするが、過去の行為を悔いたり、幸福だった昔を懐かしんだりもする。意識はいつも「まだないもの」「もうないもの」に向かう。子供は「現在」、つまり今ここに在るものしか眼中にない。とすれば、それがなくなるかもしれないという喪失の不安こそ、子供が子供でなくなる最初の一歩なのか。17世紀の作家の『カラクテール』(関根秀雄訳)から。