職場の教養から
Aさんは、休暇を利用して家族旅行で温泉旅館を訪れました。その旅館は、受付の対応、案内する係員の接客態度など、お客様を迎える姿勢が丁寧で、とても好感がもてました。さらに、館内は、清潔感にあふれ「この旅館を選んで良かった」と、家族一同が満足でした。
Aさん一家が大浴場の脇にある、くつろぎのスペースで休んでいると、年配の夫婦が車いすの一部をソファーに軽くぶつけてしまったのです。瞬時に、フロア係の女性が、「傷つけないでくださいね!」ときつい言葉をその夫婦に投げつけました。
温泉で心も体も温まったAさん一家でしたが、思わぬ言葉に心が冷えてしまい、せっかくの家族旅行も、後味の悪いものとなってしまったのです。見える部分は、演出できますが、見えにくい裏の部分にこそ、企業の体質が表れるものです。理念を細部にまで浸透させ、本物の企業を目指したいものです。