90年代初めにコンチネンタル航空は、定刻離発着率最下位、手荷物紛失率業界2位、苦情数が業界2位と惨憺たる航空会社だった。ボーイング社からゴードン・ベスーン氏がコンチネンタル航空にCEO(最高経営責任者)として就任し、改革がスタートした。この会社が業績を建て直した影には次のような仕掛けがあった。
①組織目的、意図を明確にする
②事実に着目する
③分析、意味づけを行う
④上手く行く、行かないを推論して実行する
まず、ビジョン「最低から最高へ」を合言葉に、組織改革がスタート。トップの率先垂範によって、組織改革は成し遂げられる。自らの問題点を事実として捉えて、そこから得られた情報に基づいて、あるべき姿とのギャップを明らかにする。その際に、あるべき姿から眺める事。現実から眺めていると、行く末の方向性を間違う可能性がある。
(短期的目標設定から進めてゆくと、方向性が間違ってしまう可能性がある)
どう行動するかを推論し、P-D-C-Aのサイクルで、常に方向が正しいかを見直し、改善を実施する。
94年からスタートした改革で、95年から黒字化。2003年まで黒字を計上した。2004年度の4~6月期は、残念ながら赤字に転落しているようですが、上記の流れ、やり方が企業を蘇らせたのです。