ゼネコン営業マンの真髄を見た

先日の君津市倫理法人会に、元ゼネコン営業マンの方がお見えになり、朝食会でお話しを聞きました。とはいっても、その方が大変な聞き上手だと言う事に気づきました。ある大手のゼネコンでトップセールスを続けていたとか。代議士宅に夜討ち朝駆けをしたりと、色々の策も講じたが、一番重要なことは、「誠実さ」だと言っておられました。

その営業マンとお話ししていると、ついつい色々の話をしたくなるから不思議です。「それから」とか、「それでどうなりました」といった相槌や、うなずきが話の誘い水になっているのです。相手から話を引き出す名人は、相手を良い気持ちにせさて、この人だったら仕事を出しても良い、と思わせるのではないかを私なりに考えました。
メラビアンの法則通り、まず外見からは、次のことが分りました。
①今の時期に腕まくりして勢いを感じる。
②話を聞くのに前かがみで如何にも一生懸命聞いていますといった姿勢を作っている。
③常に笑顔で、相手をしっかりみつめて対応している。
これがまずこの方が作っていた形です。(正に教科書通りの聞く姿勢です)
その次には、前記しましたように相槌の上手さです。相手からどんどん話を引き出す話術があります。私は、元々話し上手ではありませんので、そんなにどんどんと自分から話をするといったタイプではありません。
ところが、この営業マンと話していると、ほとんど私がしゃべっているのです。最後に、「またお話し聞かせてください。今日は本当にためになりました。」と別れ際にも、こんなセリフで締めくくられました。さすがに、トップセールスマンだと私は感じました。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

ユビキタス社会の先は?(WPCシンポジウム基調講演から)

e-Japan構想を企画した慶応義塾大学の村井・徳田教授の話から

まずは「e-Japan構想」の話から : 小泉首相の肝いりでスタートした同構想は、IT基本法の制定とIT戦略会議の2本立を柱にした。コンピュータが会社や行政で使われていると思っていたが、これが大きな間違いで世界から遅れをとってしまった反省から、H12年から5年で世界のIT先進国になるといった基本姿勢のもとに上記の2本柱が決定された。最初は、行政のがんじがらめの法体制との格闘だったとか。次の5つが具体的な課題です。
1.学校教育にパソコン導入:我が家の息子も小学生の時にパソコン教室があったと言っていました。
2.電子商取引の促進:これも具体的に進められているようです。例えば、ICチップやICカードなど。
3.行政の情報化:統計データは、Excel形式でダウンロードできるようになっています。これはありがたいサービスです。
4.通信速度の促進
5.ネットワークの安全性

では、この先にはどのようなIT社会が来るのか?徳田先生の話から。
過去10年のコンピュータの使われ方は、人と人(human to human)を近づけるために活用されてきた。今後の10年では、人とモノ(human to object)が近づくような活用技術が発達するのではないか。
モビリティ:車に設置されたセンサーから混雑情報や、速度情報を他の車などに伝達するといった使い方。(センサー技術と無線通信とコンピュータ技術)
ネットワークロボット:http://www.soumu.go.jp/soumu/koho/0310/0310_d.html
バーチャル型/アイコンシャス型/ビジブル型の3種類
概略は、上記総務省のHPに発表されています。徳田先生の話の内容そのものです。

最先端の情報に触れることは、大変な刺激になります。新たな発見もあり、今後も展示会や講演会には積極的に参加して情報収集すべきだと改めて思いました。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

宅配便の営業所で

我が家の近くにヤマト便の営業所があります。先日メール便をお願いするつもりで封書を朝の7時半に持って行きました。24時間のつもりで行ったのですが、営業時間は8時から。仕方ない!と帰りかけた時に、運転手さんが通りかかったので、「受け付けてもらえますか?」と尋ねたところ、「いいですよ、中に入ってください。」とあっさり言われました。
営業所に入ると、朝礼だったのか色々と指示をしている声がします。「お願いします」と窓口の催促をすると、男性社員が出てきました。

窓口を担当している人ではないらしく、やり方がどうも分からないようです。「金庫まだ空いてないな。・・・バーコードラベルはこれじゃないな。」といった調子です。

そこへベテランらしい女性社員(私よりも絶対年上)が来て、「これはこうする」と言って教えていました。最後に、「山口さん、今度はそこにある送り状使ってください。」といって壁にある送付状を入れたボードを指差しました。この送り状には、送る側の住所 「千葉県君津市六手」と印刷されていました。そのボードには、六手・三直・杢師・南子安・北子安といった地域分けがされていて、それぞれ住所が印刷された送付状が入っていました。

受付から約10分間の出来事でしたが、何か清清しい気分になりました。以下は、今回気づいたこの営業所の良い点です。①営業時間前(30分前)にもかかわらず、対応してくれた②ベテランらしい女性社員の手際のよさ③相手を名前で呼ぶ④送り状の印刷

上記をサラリとやってのける社員さん、一度そこの所長さんの話しを聞く機会を持たせてもらおうと思います。これは後日談ということで、またご報告します。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

歴史小説家の話から

Cobol(大型コンピュータ) ⇒ Unix(分散型) ⇒ Java(Windows他)
上記の流れは、約10年単位で起こっている。その都度、システム屋、プログラマーは、生き残りできない状況が発生している。

中小のソフトハウスでは、羽振りの良さが突然の倒産といった憂き目に会うというのが現実です。大きな流れを読みきれる企業は、使えなる前に何らかの対策を打っている。「多角化」で職を生み出す等を行っている。

製造業についても全く同じことです。石炭/鉄鋼・造船/繊維/電気・電子/情報/
国家的なプロジェクトとして業が起こされ、いつしか衰退している。以前私は、東レとカネボウについて比較したことがあります。東レは、繊維業界の衰退に際して、多角化⇒殖産会社(繊維の周辺業種を分社)をつくり、中高年の社員を移動させてリストラせずに、社員を守っています。今でも、○○殖産会社といった名前の企業が全国に東レの工場の周りには存在しています。

キーワードは、多角化です。 単一の技術や技能では、やはり「業界」の栄枯盛衰に飲み込まれてしまいます。長期的な流れの情報を吸収することも大事だし、それを見越して日ごろからどの方向(価値提供の方法)に進むべきか、考えて行く必要があります。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

ある小説作家の話から

小説家は嘘つきである。なぜなら、小説は完結しなくてはストーリーが成り立たない。実生活は、完結しない事がほとんど。 実生活に基づきながら、ストーリーを組み立てて行く。だから、嘘つきである。 こんな話から、始まった講演会。いくつか納得の一言がありましたので、羅列します。 ・小説家の究極は、書かないこと ダラダラ書く小説家があるが、これは愚の骨頂。何が言いたいのか分からなくなる。究極は、一枚にこれだ!と言うストーリーをまとめられる事。読む側にもそれが伝われば、最高のパフォーマンスだ。「冬のソナタ」は皆さんどう感じるか?実は私もあれを見て泣いた1人だが、出来すぎだと思いませんか。 ・聞き上手:取材時に相手が誰であろうと、同じトーンで話が出来た時には、相手も私もストレスなしに取材できる。相手が小学生であろうが、老人であろうが。人間どうしても、私が一番と思っている。そんな態度では取材できない。相手を楽しませる事ができると、話しはどんどん出てくる。相手が出版社など、クライアントだとすると、楽しませることができれば、クレームはほとんどなし。 ・小説は誰でも書ける 小説家というが、皆さんも物書きである。思いついた事をまとめてみる。まとめ上げたらその時点で60点。合格である。そう思っていると、気楽に楽しく物書きができる。プラス発想は、楽しく生きるコツでもある。ただし、売れるかどうかは、あとの40点を如何にとるか。 ・相手の良いところを探す 恋愛でもそうだが、相手の良いところを探し出してみると、その人が一層良く見えてくる。結婚も同じであれもこれもと欲張っていると、失敗する。

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2019.12.4

更新日 : 2019.12.4

栄養食品会社社長さんの話しから:日露戦争の話に引き続きで栄養・サプリメントの話

バルチック艦隊船員が脚気にかかって戦意喪失状態だったことは、前回書きました。アテネオリンピックので日本選手の活躍の裏には、これとは逆に栄養士さんの力もあったようです。

巨人軍の筋肉隆々打者(K氏)は、鍛え上げられた体とは裏腹に夜の生活は不規則。特に酒が肝臓から目に影響していることを知らないようだ。打者の命は「目」。いくら筋肉を鍛えても、大打者にはなれないでしょう。24時間管理された状態でなければ、最高のパフォーマンスは発揮できない。確かにイチローは、プロセスが大事だと言っていました。

アテネ五輪では、柔道が専属栄養士を同行させて、食生活に気を遣っていました。水(硬水)、脂っこいギリシャ料理は、控えていたようです。野球チームは、選手村ではなくホテル滞在で、専属の調理師を同行させた。水泳チームは、自己管理。

ビタミンB1不足⇒脚気(日露戦争時の日本陸軍もこれに悩まされた)日本軍の対策(日露戦争以降)は、麦飯。
ビタミンA不足⇒鳥目(ロシア海軍は鳥目だったのでは?私の仮説です)
ビタミンC不足⇒壊血病;英海軍は、乗組員に対してライムジュースを支給した。

現在の野菜類は、促成栽培のためビタミンやミネラルが含まれていない可能性があるようです。理由は、日光に当らないため、ビタミンが合成されないからです。ビタミンは、日光に当たり植物に発生する活性酸素を減らすために合成するのだそうです。熱帯地方の植物にビタミンが豊富なのはそのせいだとか。

人間の体を富士山の大きさに、がん細胞をぼたもちに喩えた話は納得できました。たとえ話はこうありたい。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

アサヒビール:中條名誉顧問の話から<日露戦争勝利に隠された準備万端

1904年から1905年にかけて戦われた日露戦争では、勝利したことだけが取り上げられていますが、その裏では次のような用意周到さがあったことを中條名誉顧問の話で知りました。
一番重要なポイントは、小が大に勝つための戦略。長期戦ではかなわないから、短期に戦いをおさめる手立てが準備されていた。
①日英同盟(海軍力の支援):バルチック艦隊がバルト海から日本海に来る間に、寄港した港はことごとくイギリス軍が押えており、食料などの補給物資はほとんど積み込めなかった。船員たちは、海戦時には、脚気にかかっていて戦意喪失状態だった。
②アメリカ大統領ルーズベルトに終戦のお膳立てを依頼(ルーズベルトと大学時代に同期だった金子健太郎を米国に派遣)。これにより、終戦をいやがるロシアを最終的には説得した。③戦費の調達に、ユダヤ人が大いにかかわっていた。15億(国家予算の4年分)の調達が可能となった。
「小が大に勝つための戦略」は、アサヒがキリンに立ち向かう時(「ドライ」で)にも大いに役立っている。
事業も生き物。良い時も悪い時もある。その時々に一喜一憂せずに、常に謙虚に学ぶ心が「気づき」を生み、それが力になるのだとおっしゃっていました。

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2019.12.4

更新日 : 2020.1.6

後始末が大事:倫理研究所法人スーパーバイザーの話から

中学生に靴を揃えることの大切さを教えるのに、次のようなやり方をしている。集会室から裸足で外に出てもらい、少しの間裸足で歩いてもらう。その後で、集会室に入り感想を述べてもらう。そうすると、靴がないと足が痛くなって歩きづらいなど色々の感想が出てくる。

靴がないことの大変さが分かると、靴の大切さが分かる。モノを大切にするは、両親や祖父母からやかましく言われていても、その時だけで続かない。(現に中学生は、親に叱られるから靴揃えをするというアンケートがほぼ全数)自分から、靴の大切さ、モノの大切さが分かると、揃えずに家の中に入るような事はない。ただし、習慣化するまでは、当然言い続ける必要はある。

揃える理由を分かりやすく説明できることも重要だが、もっと大切なことは、子供の言い分をまず聞く事。ほとんどの親は、自分の言いたいことが先にたって(今回の場合は、「靴を揃える」)どうしても親の権威で押し進めがちになる。こうなると、子供たちは一層話を聞かない状態になる。

それでは、この「靴を揃える」ことで一番喜んだ人はだれか?それは、ご両親や祖父母の方だった。 「要物必与」 必要なものは、必ず天が与えてくださるものだ。(知恵も含めて)

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2019.12.2

更新日 : 2020.1.6

図書館の対応について;NHKラジオ放送内容から

先日、車の運転中NHK(AM)ラジオ放送から、図書館の職員の対応が大変良くていつも利用していると言う方の投書を聞きましたので、皆さんにもお伝えします。

○○市の図書館は建物が古いので、見栄えは良くない。がしかし、職員の対応が良いのでいつも利用しています。 本を借りる時に必ず一言付け加えてくれる。「この本はとても人気なんですよ」とか、「いつもご利用ありがとうございます。今日は、暑いですね」といった具合に。

先日は、靴を貸してくれたのには恐縮してしまいました。どういう事かというと、娘がピヨピヨ音のするサンダルを履いてきてしまい、どうしようかと入口でウロウロしていた時、職員の方が来て「この靴に履き替えてご利用ください」と靴を差し出すではありませんか。

こちらの不注意にもかかわらず、思いもよらない対応に心温まる思いがしました。古い建物の図書館ではありますが、私は良く利用させて頂いています。といった内容でした。

お役所の対応も捨てたものではないなと思いました。先週、私が主催する会合に市役所の課長さんが居られて、発言がとてもマイナスだった事もあり、私にとってはより新鮮に感じました。

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2010.11.22

更新日 : 2010.11.22

経営者の原点は何か?:倫理法人会モーニングセミナーから

倫理法人会は、経営者の集まりですから、経営者の原点は何か?ということですが、「致知」の巻頭言に京セラの稲盛さんが経営には二つの方法があると言っています。

一つは、王道であると。王道とは、「徳」である。徳とは、仁(人の喜びはわが喜び)、義(ものの道理)、礼(礼儀)に集約できると言っています。もう一つは、覇道であると。これは、勢い。つまり、「力」であり、「金」である。

これは一時的には、うまく行くが、最終的にはうまく行かないということであります。これは、過去の歴史が証明しています。
だからこそ、王道を進むしかないのです。

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2010.11.22

更新日 : 2010.11.22